オッドタクシー 記憶を全部消して1からまた見たい名作
今週のお題「忘れたいこと」
アニメと言えば、エヴァンゲリヲン!
それ以外は認めん。
なんて思っていた私は今年、「シン・エヴァンゲリヲン」を見た後、
ああ、本当に終わってしまったんだな、と
ポッカリと抜け殻のようになってしまった時期がある。
その時に、また熱くなれるアニメはないかと偶然Amazonプライムで見つけたのが
オッドタクシー である。
まだ、見ていない人向けに書こうと思う。
簡単に言うと、オットセイの主人公がさまざまな客を乗せ、"ある事件"に巻き込まれて行くというお話。登場人物は全員、動物である。
最初は、オットセイが可愛いのと、タクシー内で流れるラジオの軽快なトークが独特で面白いな。
それくらいで流し見していた。
しかし、話を進めるごとに"ある事件"の深刻さが増していき、初回の和やかな雰囲気は物語の中盤からは、薄らぎ、シリアスな展開へ
後半からは、伏線という伏線が、点と線が繋がるように回収されていき、
最後には、それはもう、最初の「オットセイのタクシー運転手かわいい!」なんて言っていた自分を蹴っ飛ばしたくなるくらいの、ラストが待ち構えている。
とにかく脚本が丁寧かつ緻密に構成されていて、全く関係のない話かと思えば、むしろ話の根幹の部分に関わっていたりする。
また、作画、キャラの声を担当するミキやダイアンなどの芸人、全てを愛せる作品だ。
また、このアニメは面白い試みをしていて、見終わった後、YouTubeのオーディオドラマを聴くことにより、さらに物語を補完できる内容となっている。
見ていない人は絶対に損はさせないので、おすすめである。
みなさんも、伏線回収系の映画や本で、もう一回記憶を消して最初から見たいと思う作品と出会ったことはあるだろう。
洋画で言えば「ユージュアル・サスペクツ」や「バタフライ・エフェクト」
邦画で言えば「カラスの親指」や「鍵泥棒のメソッド」などが思い浮かぶ。
また、伏線回収系ではないとしても、
「あーこの作品面白かったよな、最初に見た時衝撃だったな」
という気持ちにさせてくれる作品こそが名作と呼べるのではないだろうか。
「忘れたいこと」の本題からは少しずれたかもしれないが、私にとって忘れられればよいことは、名作を見た時の感動である。
これさえ、忘れられれば何度だって感動できるのに、、もったいない。
と変な事を考えてしまうのであった。