「呪術廻戦0」予備知識無しで見終えた30代の感想
ネタバレはあまり無しで簡潔に書きたい。
呪術廻戦0を奥さんと二人で見に行った。
なぜ見たかと言うと、King Gnuが主題歌だったのと、奥さんが見たいと言ったからだ。
私はアニメ、漫画は読んでいない、予備知識0の人間だが、それでも内容が全く分からない、という心配はなかった。
この記事を書く前は、「めっちゃ泣いた」みたいな感想を書くのだろうなと思っていたが、
泣く事はなかった。私はやはりおっさんになってしまったのだ。
おそらく、30代の私には金色のガッシュベルのコルルちゃんみたいな話(戦うという行為に対する悲しさ、ジレンマを表現する作品)だとも思ったし、
あるいは、"さよなら"の物語ならば、古くはポケモンの「ばいばいバタフリー」、または「あの花」、ゲームで言えば「FF10」などで経験済でひとしきり涙を流し切ってしまったからだ。
また、主人公が「シン・エヴァ」でお別れしたはずの、シンジくんの声、キャラも若干被っていた。素直に、また会えた感があった。演出的に狙っていたシーンもあったし。
つまり何がいいたいかというと
年を取れば取るほど、新しい作品に過去作の記憶を投影してしまう。
ということだ。
私の場合、特に小学生くらいに感動したポケモンやデジモン、ガッシュの記憶などはこびり付いて離れない。
こんなにいいストーリーで、作画も素晴らしい作品なのに、過去が邪魔をして泣けないのはもったいないとも感じてしまった。
作品ごとに楽しまなければならないのは分かっているが、どうしても何かと比べて優劣をつけて純粋にその作品と向き合えない癖はなんとかしたいものだ。
しかし、よくよく考えれば、自分はそれだけの良い作品と出会ってきた証拠だとも言えよう。決して悲しいことではない。
これから、見る方に言いたいのは、単純に面白かった事だけは伝えたい。小、中、高でこの作品と出会う子達が羨ましいと思うほどだ。
逆に、私と同じかそれ以上の歳の方はどう思うだろうか。面白い、号泣したのであれば、多分それが一番良いことだろう。
私と同じような感覚を覚えるなら、きっとあなたがとても良いものに出会ってきたのだと思う。それか私と同じくらいひねくれ者である。
なんて偉そうに語ってしまっているが、ちゃんと呪術廻戦を一から見て、感想を書かなければいけないなとも思う。書いていて、反省はしている。
とりあえず、呪術廻戦の0巻は今日の思い出として、買っておこうと思う。
【追記】
King Gnuのエンドロールで流れる2曲は、
めっちゃくちゃよかった。
歌詞と物語が完全リンクしていて、感動した。
これから、見る人は是非IMAXで見てほしい。
爆音で堪能するのが一番楽しい。